98、モン・サン名物、オムレッツ
ラ・メール・プーラールという老舗に行き、名物のオムレッツで昼食となる。この島に巡礼に来る人々にプーラールばあさんがオムレッツを出して歓迎していた。それがいつしか名物となったというのだが、名物に旨いものはない。泡だった味も素っ気もない、他愛もない卵のお化けで、ただ大きいばかりの代物だった。私はことさら硬く感じるパンを、仕方なくビールで流し込み、昼食を終わらせた。周囲はそんな観光客ばかりで、店の店員もそんなものだよ、といった顔をしている。シードルがさっはりして、のど越しが良い。ムーランルージュの古びたポスターが何枚も壁に貼られており、建物自体昔ながらの造りで落ち着いた雰囲気なのが、せめても、の感じだった。
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