541、横浜散歩、エジプト展

海のエジプト展に行く。横浜、桜木町からランドマークを通り抜け、クイーンズスクエアーの先がパシフィコ横浜、展示会の会場だ。私たちは動く歩道を行き、思ったより人の多いランドマークに入った。


画像

画像

画像

画像


エジプトというと、ピラミッド、スフィンクス、ナイル、カイロ、アレキサンドリア、クレオパトラと知っている単語や地名を並べても、精々こんなもので、無知さ加減も大したものと自身感心するほどだ。紀元前にエジプトに何度か地震があり、古代の都市が海底に沈んでいるという話は何処かで聞いたことがある。確か、エジプト王朝、最後の女王がクレオパトラで、その彼女が愛した都市が海底から発見されたことがあり、新聞の紙面を賑せたものだ。
ふっと、早稲田の吉村教授とツタンカーメンが頭を過ぎる。これもまた、エジプトだ。私たちはランドマークからクイーンズビルに入っている。コーチ、テーファニーとブランド店が並び、エスカレータを降りると中庭、その先には展示会の会場が見える。背景は横浜の港で、どんよりと曇った空が見渡す限り続いている。多少雨模様で、中庭は小走りに走る人、仕方なく傘を広げる人など様々だ。前方に海のエジプト展のポスターが立ち、会場の入口を教えてくれる。午後の遅い時間だったせいか、入場者も一段落した後のようで、待たされることもなく会場に滑り込む。
カノーブス、ヘラクレイオンそしてアレクサンドリア、エジプトには3つの海洋遺跡があり、フランス人海洋考古学者のフランク・ゴディオが90年代から発掘を開始、その成果を紹介する展示会、と解説書にある。パリ、ボン、マドリッドなど欧州各地を巡回、この横浜に来た展示会で、490点余りの出品は日本初公開だ。
会場は3つの遺跡ごとに別れて展示されており、5メートルはゆうにありそうなファラオの像、例のエジプト象形文字(ヒエログリフというらしい)が彫られた石碑、小ぶりのスフィンクスや神の像、壷や金貨などが主な展示品だ。幾つにも割れて飛び散ったものをジクソーパズルのようにしてつなぎ合わせて展示しているのだが、海底から引き上げられたという事実と一つの固体として結合した努力に驚異を感じる。碑文など解読しているのだが、それ相当の時間が掛かったものと感心するばかりである。中央のスペースにバーチャルリアリティが体験できる大画面がある。遺跡が発掘された海底が再現されており、海底に眠るスフィンクスやファラオに自由自在にアプローチできるのだ。そこにはクレオパトラが愛したアレキサンドリアの町があり、古代へタイムスリップできる。
私たちは、帰りがけ、お目当ての横浜ミルクホールは営業時間が過ぎていたため、隣のフードテラスに入り込む。冷たい珈琲で喉を潤し、暫し小休止した。外に出ると、霧のように雨が降っている。海のはるか先に僅かに明るい空が見えるが、どこまでもどんよりとした空気で、仕方なく傘を取り出した。来たときと同じ道をたどり、桜木町を目指した。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック