1580、聖家族教会のファサード

聖堂には二つのファサードがある。生誕のファサードと受難のファサードである。
私たちは生誕のファサードから教会に入り、受難のファサードに抜けた。



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生誕のファサードはキリストの生誕物語を表現している。ガウディが1892年から30年かけて建築・監修した。マリアへの受胎告知、キリストの生誕、幼少期などが彫刻で表現されている。また日本人彫刻家外尾悦郎が手掛けたハーブを奏でる天使などの作品もこのファサードで見られる。
入口の門は三つで、中央が愛徳の門、右手に希望の門、左が信仰の門と呼ばれる。この三つの門の上に高く伸びる生命の木がたつ。上部の各所にペトル、ヨハネなど聖人の像が置かれている。



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キリストの受難から復活までの物語が表現されたファサードが受難のファサードだ。キリストの受難、死そして復活の三日間を彫刻で装飾した。生誕の門に比べると現代的で、簡素な造である。中央の上に磔になったキリスト、その下にユダ、マリア、マグダラのマリアなどが配されている。最後の晩餐や昇天するキリストなどの像も見られる。
生誕のファサードは歴史を感じさせる造りで安心して見あげることができる。以前来た時に間眺めて気がするファサードであったが、受難のファサードは現代的に過ぎる気がする。近代的な造りで、コンクリートを思い出させるものだった。はるかに高く4本の柱もたっているのだが、全体的に平面的な深みのない造りなのだ。
生誕のファサードに4本、この受難のファサードに4本の生命の木が立つわけでつごう8本の柱となる。今後栄光のファサードに4本、福音史家マタイ、ヨハネ、ルカ、マルコの4本も立つという。その上に聖母マリアをささげる塔とキリストをささげる塔が建ち、上空に計18本の鐘塔が出来上がるのだそうだ。2026年、はたしてどんな形の塔が出来上がるのか、楽しみにするしかないようだ。

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