1712、雪のない雪国紀行、銀山温泉の朝

銀山温泉に朝が来た。川は沿いの窓を開け温泉街を見下ろす。
少し靄がかかったような街並みが、ひんやりと濡れた感じに見える。傾斜が強いのか、銀山川の水音が大きく聞こえていた。



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銀山川が激しい勢いで流れている。昨晩は気づかなかったが結構な流量の水が激しく下る川で、まるで大雨が降っているような音が一晩中していたような気がしていたのもうなづける感じの流れであった。
温泉街はその川沿いに旅館が建てられ、宿の後ろには山が迫っている。山は深いようで急峻で、木々が茂って見える。数日前に降ったという雪が木々の間にわずかに残っている。




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宿を出て、人気のない温泉街を歩く。川沿いの道は雨だれが頻繁に音を立て、冷たい水が頭に落ちてくる。避けながら、宿の建物を見上げる。鏝絵の額が並ぶ意匠が素晴らしい、とそんなテレビの番組があって、その録画を見てきていたので、なるほどと眺めた。
台湾の話を思い出す。今台湾でおしんを再放送しているのだそうで、その視聴率が90%を優に超えるのだというのだ。昨日は最上川で、そしてこの温泉地でも話題は台湾であった。おしんお母であったピン子はこの銀山温泉で働いていたことがあったそうで、どうやら能登屋旅館であったらしい。
コロナ騒ぎの最中だったが、中国人でなく、台湾人と遭遇することが多かったのもそんなせいだったのかもしれない。私たちは白金橋まで足を延ばし宿に戻った。まだ足湯に来る人もなく、辺りはひっそりとしていた。

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