1738,ご当地ソング、日本の旅、その8
京都から近鉄に乗ると小一時間で奈良だ。いま、ふたたびの奈良である。
さだは歌う。
春日山から飛火野辺りゆらゆらと影ばかり、泥む夕暮れ
馬酔木の森の馬酔木にたずねたずねた帰り道
遠い明日しか見えない僕と足元のぬかるみを気に病む君と
結ぶ手と手の虚ろさに黙り黙った別れ道
川の流れはよどむことなくうたかたの時押し流してゆく
昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い
例えば君は待つと黒髪に霜のふる迄
待てると云ったがそれはまるで宛名のない手紙
寝ぐらを探して鳴く鹿の後を追う黒い鳥 鐘の音ひとつ
馬酔の枝に引き結ぶ行方知れずの懸想文
二人を支える蜘蛛の糸ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸
君を捨てるか僕が消えるかいっそ二人で落ちようか
時の流れはもどうことなくうたかたの夢押し流してゆく
昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い
例えば此処で死ねると叫んだ君の言葉は
必ず嘘ではないけれども必ず本当もない
日は昇り日は沈み振り向けば何もかも移ろい去って
靑丹よし平城山の空に満月
奈良のご当地ソングを探すと吉永のフンフン、とさだのまほろばが出てきた。
詩人のさだのこの歌を辿って、流石と思う。
奈良にもずいぶん行っていない。京都から近鉄に乗れば小一時間、平城山は近くて遠い場所なのかもしれない。
飛火野から春日山辺り鹿でも眺めながらのんびりと歩きたいものだ。新薬師寺辺りうっそうと茂る木々の向こうに新しい何かが見つかるかもしれない。
さだは歌う。
春日山から飛火野辺りゆらゆらと影ばかり、泥む夕暮れ
馬酔木の森の馬酔木にたずねたずねた帰り道
遠い明日しか見えない僕と足元のぬかるみを気に病む君と
結ぶ手と手の虚ろさに黙り黙った別れ道
川の流れはよどむことなくうたかたの時押し流してゆく
昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い
例えば君は待つと黒髪に霜のふる迄
待てると云ったがそれはまるで宛名のない手紙
寝ぐらを探して鳴く鹿の後を追う黒い鳥 鐘の音ひとつ
馬酔の枝に引き結ぶ行方知れずの懸想文
二人を支える蜘蛛の糸ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸
君を捨てるか僕が消えるかいっそ二人で落ちようか
時の流れはもどうことなくうたかたの夢押し流してゆく
昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い
例えば此処で死ねると叫んだ君の言葉は
必ず嘘ではないけれども必ず本当もない
日は昇り日は沈み振り向けば何もかも移ろい去って
靑丹よし平城山の空に満月
奈良のご当地ソングを探すと吉永のフンフン、とさだのまほろばが出てきた。
詩人のさだのこの歌を辿って、流石と思う。
奈良にもずいぶん行っていない。京都から近鉄に乗れば小一時間、平城山は近くて遠い場所なのかもしれない。
飛火野から春日山辺り鹿でも眺めながらのんびりと歩きたいものだ。新薬師寺辺りうっそうと茂る木々の向こうに新しい何かが見つかるかもしれない。
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