1752.麻生不動、収めのだるま市

一月二十八日、麻生不動の初不動の日だ。


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いつものようにバスに乗り、真福寺を目指す。バスには同行の士が乗っているようで、だるま市の話題が弾んでいる。
私は20分ほどバスに揺られ、真福寺に降り立つ。新しいだるまを持った人や新聞紙にくるんだ古いだるまを抱えた人ががあちらこちらに三々五々歩いている。例年と少しも変わらない景色にの中に降り立ち、例年のようにお不動様を目指す。
近在の方々がこうして例年通う初不動は、相州収めのだるま市ともいわれる。かなり昔から行われてきたものだと聞く。私は15年ほど前に先輩の方から教えて頂き、以来欠かさずお参りさせて頂いてぃる。火伏のお札と一文銭をいただいてくる。台所のしかるべきところに収め、初不動の日に新しいものと差し替える。防災のお札で近在の人は、併せてだるまもいただいてくる。幾つもだるま屋さんが並び、この日限りの市をひらき、境内でお饅頭を商っている。
節分用にイワシを売る出店も出て、どの店も例年のように賑わっている。縁日で、綿あめやりんご飴の店も立ち、焼き鳥やお好み焼きの出店も並ぶ。私はそんな店を覗きながら、真福寺のバス停を目指す。
山里の歩きなれた道で、日曜の朝、いつもより人出は多いようだった。麻生不動、古くからある近在の昔ながらの愉しみだったのだろう、とあたりを見回すと、高い垣根越しに梅の花が風に揺れて咲いていた。

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